ファットウッドとは

樹脂を多く含む木をファットウッド(fatwood)と呼びます。簡単に着火し、長く燃えるので、焚き付けに最適です。

そのまま燃やすと強い火力が得られますが、煤が多く出るので焚き火料理には不向きかもしれません。
ナイフで細かく削れば、ファイヤースティールでも容易に着火でき、火口(ほくち)にすることが可能です。

ファットウッドを見つけよう

まず、松の倒木や、立ち枯れしたものを探します。いざ探すとなるとなかなか見つからないものですが、トレッキングやキャンプのときに松の倒木を見つけたらチェックしてみましょう。

松の倒木

松の倒木を見つけたら、根本に近い部分の枝をのこぎりで切ってみます。表層付近は腐っていても、中心付近がファットウッド化していることもあります。

樹脂を多く含んだ部分は、透明感のある濃い琥珀色になっていて、松やにの香りがします。

断面

上記の断面写真で、色の濃い部分がファットウッドです。運が良ければ、もっと樹脂の入ったものも見つかりますが、このくらいでも十分燃えます。

ファットウッドが見つかったら、のこぎりで切り出して小割にします。

ファットウッド

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長さ50cm、直径10cmの枝から、これだけとれました。

濃い茶色の部分が樹脂の染み込んでいる箇所で、切った直後は松脂の香りがします。火力が欲しいときは、このまま燃やします(ただし煤が出ますが)。

細かく削れば、ファイヤースティールで着火できる火口になります。水に濡れても内部まで浸透しにくいため、削れば着火できます。

これだけあれば、しばらく火口には困らないでしょう。

実際にファットウッドを火口にして着火した動画をリンクしておきます。よろしければご覧ください。



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高い燃焼効率を誇るアウトドアストーブ「ファイヤーボックス」。様々な調理はもちろん、焚き火台としても重宝します。キャンプ、防災にどうぞ!

当ショップでは、Firebox社製のファイヤースターターも販売しております。こちらは、ヒマラヤ杉をワックスで固めたもので、固形燃料として使うと30〜40分の間、燃え続けます。小さく割って使えば、焚き付けに最適です。山に行ったけどファットウッドは見つからなかったという方は、ぜひご覧ください。

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