ウォーターボトルの比較

多くのメーカーから様々なウォーターボトルが販売されていますが、当店では、MAXIウルトラライト・ウォーターボトルを販売しております。

グレード1チタン製で容量800mlのボトルの本体重量は150g。軽量化のためシングルウォールとなっていますので保温性は期待できませんが、トレッキングやキャンプなどで水を携行する際、ボトル本体の軽量化は非常に大きなメリットになります。

今回の記事では、同じシングルウォールの代表的なボトルで本体重量の比較を行ってみたいと思います。比較対象は、以下の3本です。 ひとつ目はNALGENE(ナルゲン)の1リッターボトルです。本体は耐熱性のポリエチレンで、100℃までの熱湯もOK。重量も実測179gと軽く、広口で扱いやすいボトルです。

ポリエチレン製の本体はとても頑丈です。手荒に扱うと表面に傷がつきますが、へこんでしまうようなことはなく、安心感があります。

とても良いボトルだと思いますが、ひとつ残念なのは直火にかけられないことです。ポリエチレン製なので当たり前といえば当たり前ですが、山で使うことを前提とするならば、いざというときに直火にかけられれば使用方法の幅が広がり、安心感につながります。

NALGENE    

ミニコラム:なぜボトルを直火にかけたいのか?

3の法則というものがあります。これは、「空気がなければ3分で死ぬ。水がなければ3日で死ぬ。食料がなければ3週間で死ぬ」ということで、人間の生命活動において必要なものを表しています。

実際に生きるか死ぬかのサバイバル状況に陥ってしまったとき、最初の窮地を脱することができたとして、次に水の確保が問題となる可能性があります。

日本は水資源の豊かな国ですが、いつでも飲料に適した水が手に入るとは限りません。汚染された水を飲まざるを得ないときでも、十分に煮沸することでかなりのリスクを取り除くことができます。

つまり、サバイバル状況が予測されるようなとき(キャンプやトレッキングはもちろん、災害発生時も含めると日常生活でも)は、水を煮沸する手段を備えておくと安心というわけです。

コッフェルやマグカップなど、煮沸する手段がある場合でも、ボトルでも煮沸できる(=選択肢が増える)なら、それに越したことはありません。


直火にかけられるボトルが欲しくなり、次に使ってみたのが、klean Kanteen(クリーンカンティーン)のワイドボトル(1182ml)です。

18−8ステンレス製、シングルウォールで直火にもかけられます(公式サイトでは「非常時に限り」可とのことです)。直火にかけるときはキャップを外して内圧を逃がしてやるのを忘れないようにしましょう。また、キャップは樹脂製なので、直火に当てないよう注意しましょう。

公式サイトでは、209gとなっていますが、これはキャップを除いた重量です。キャップ込みの実測では、276gとなります。ナルゲンよりも97gも重いわけですが、ステンレスボトルであることと、1182mlという容量から考えれば妥当なところでしょうか。

しかし、ウルトラライトの観点からは97gの差は「重すぎる!」となり、軽量化を重視するのか機能性を重視するのか、悩ましいところですね。

Klean


最後に、MAXI UltraLight WaterBottle(マクシウルトラライトウォーターボトル)。キャップから本体まで全てチタンです。キャップ内部にはパッキンが入っており、水漏れを防ぎます。

800mlの容量で、実測151g。フルチタンなので直火もOK(もちろん、キャップは緩めてください)。容量800mlは、多すぎず少なすぎずで、アウトドアでも普段使いでも、ちょうど使いやすいサイズです。

キャップにはループが付いているので、カラビナを通してバックパックのショルダーベルトにぶら下げることも可能。

MAXI

実測151gは、3本のなかで最軽量ですが、容量も800mlと一番少なくなります。それでは、1Lあたりの重さを比較してみるとどうでしょうか。
  • NALGENE(ナルゲン) 
    実測179g、容量1000ml 1Lあたり179g
  • Klean(クリーン)
    実測279g、容量1182ml 1Lあたり233.5g
  • MAXI(マクシ) 
    実測151g、容量800ml 1Lあたり188.8g
一定量の水を運ぶとき、ボトル本体が一番軽いのは、NALGENEです。次点がMAXIで、1Lあたり9.8gの差があります。
もし、3Lの水を運びたいなら、NALGENEの場合はボトル3本(容量合計3000ml)の重さが537g、MAXIの場合はボトル4本(容量合計3200ml)の重さが604gとなり、67gの差になります。

いかがでしょうか。ウルトラライトを追求するなら、NALGENE(ナルゲン)がベストということになります。軽量化を維持しつつ、リスクへの備えも最善のものにしたいなら、直火にかけられる金属ボトルのMAXI(マクシ)です。

おすすめしたい使い方としては、ボトルを1本だけ携行する場合はMAXIを、複数のボトルを携行する場合は、1本だけMAXIにして他はNALGENEにしてください。

1本のボトルが、あなたの窮地を救うかもしれません!

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