ナイフ自作の楽しみ

「ひとつだけ道具を持って無人島に行くなら?」と聞かれたら、ナイフと答える方は多いのではないでしょうか。

そのくらい、アウトドアマンにとってナイフは大事な道具です。実際、愛用するナイフには特別なこだわりを持っている、という方はたくさんいらっしゃいます。

「PKSナイフキット03」は、本格派のブッシュクラフト・ナイフを自作できるキットです。特殊な工具や技術を要する部分は完成した状態になっていますので、初心者の方でも製作を楽んで頂けます。

自分のナイフを自分で作り上げることで、よりナイフのことを詳しく知ることができますし、愛着も湧くことでしょう。初めての方も、ぜひチャレンジしてみてください!
 

1.セット内容の確認と必要な工具

セットには、ブレード、ハンドル1組、真鍮ピン、真鍮パイプが含まれます。

セット内容

必ず必要な工具は、鉄工やすりとサンドペーパー(荒めのものと細かめのもの)、クランプ(固定できるものであれば何でもOK)です。ハンドルの固定には、クラフト用接着剤(金属と木を接着できるもの)が必要です。

その他、万力などのブレードを固定するものがあれば、作業しやすくなります。
 

2.ハンドルを固定する

ブレードとハンドルは、接着剤を使って固定します。接着剤は、金属・木材に対応したものであれば何でも構いませんが、耐水性・対候性の高いものを選びます。

作業を始める前に、ブレードのエッジ部分でケガをしないように、マスキングテープなどを巻いておきます。

まず、ブレードとハンドルの接着面と真鍮ピン・真鍮パイプの表面をサンドペーパーで荒らしておきます。表面がツルっとしたままだと、接着したあとにとれてしまうことがありますが、表面をやすり掛けしておくことでしっかりと接着できます。
ブレードの表面にサンドペーパーを掛けてもザラザラにはなりませんが、表面に細かい傷が視認できればOKです。

サンドペーパー掛け

サンドペーパー掛けができたら、接着します。

ブレードのハンドル部分には、2つの穴が開いており、上側が真鍮ピンで下側が真鍮パイプを通す穴です。ブレード本体をハンドル材で挟み、真鍮ピンと真鍮パイプを通すかたちになります。
接着する前に、いったん接着剤を付けずに仮組みをして、順番を確認してみてください。

仮組みして問題がなければ、以下の手順で接着します。
  1. 片方のハンドル材に接着剤を塗布します。接着剤は、隙間ができないように全面に塗ってください。
  2. 真鍮ピンと真鍮パイプの表面にも接着剤を塗り、1.のハンドルに差し込みます。
  3. ブレードのハンドル部分に接着剤を塗り、2.のハンドル材と貼りあわせます。
  4. 残ったハンドル材に接着剤を塗り、3.のブレードにピンの位置を合わせてはめこみます。ピンが固い場合、ゴムハンマーなどで軽く叩いて押し込んでください。
  5. クランプなどでハンドルを挟んで固定します。はみ出た接着剤は、軽く拭き取っておきます。あとでサンドペーパーを掛けるので、はみ出た接着剤が残っていても大丈夫です。
  6. 接着剤が完全に乾くまで、そのまま保管します。
クランプで固定

ブッシュクラフトナイフを作ろう! その2へ続く
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